第11回 2007ドイツ・デンマーク エコバウ建築ツアー
今朝は朝早くから成田で集合、なんと総勢29人です。アムステルダムで関西組みと合流して、総勢51人の大ツアーです。出発直前の参加の方々のくつろぐ姿でも心はワクワク!!ではエコバウツアー行って来ます。
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コペンハーゲン街の風景 |
| 300年前の住宅を改装したバンコンセン設計 |
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ルイジアナ美術館 |
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でも、かの有名なブルーノタウトの80年前の集合住宅を見学しようとバスで旧西ドイツから東ドイツへ。待っていたのは沢山のブルーノタウトの本を書いていて、建築家として現在ブルーノタウトの集合住宅を元の色とデザインに復元中の設計事務所のボスでありブルーノタウトのファンで知らない人はいないというブレンネ氏でした。 なんと本人が出てきて解説という、垂涎のスタートでした。どんな建築に対してもデザインと同時に自然素材、エコロジー、省エネを最優先で考える仕事しかしないというブレンネ氏の最新の集合住宅も見学し、如何に自然素材が機能的で耐久性があり、住宅の耐久性や人間の健康、インテリア性をちゃんと考えると自然素材に行き着くことを教えられました。実際にブルーノタウトの修復でも、コストの点で自然素材の使用に反対する政府に対して、ブルーノタウトは化学合成と自然素材の外壁材を実際に施工し、耐久性や汚れを試験し、予算担当者に自然素材の方が圧倒的に汚れにくく、耐久性があることを証明し、標準で使うことを認められました。結果的に内装だけでなく外装も漆喰と天然顔料で仕上げられ、つたの汚れたカビの汚れは目に付きませんでした。 |
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| ドイツのエコロジー建築の中でも’99年に完成した、ブレンネ設計事務所とヨアヒムエブレが共同で設計した、ベルリン郊外のハインリッヒベールはこれからのエコロジー集合住宅を示す事例だ。
ベルリン郊外の世界遺産である、ブルーノタウトの集合住宅のかつての姿を再現するプロジェクトを一手に引き受け、その遺志にエコロジー建築家のヨアヒムエブレ氏の最先端のエコロジーデザインを融合し完成したハインリッヒベールは、17棟450世帯が住む大規模な集合住宅だ。 |
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敷地にはバラエティに富んだ樹種の木々を計画的に配置し、いたるところに緑があふれ、ビオトープ、木の遊具、アイアンワークのアートなどと併せて、集合住宅でありながら豊かな自然環境に囲まれた住環境を、完成してからわずか8年で造っている。後10年もすれば森に隠れる集合住宅になるかもしれないほどだ。 当然ながら外壁は漆喰、内装も無垢材フローリング、自然塗料など自然素材を多用しているが、これは建築の最大のエコロジーが「100年以上の長寿命住宅」であれば「わずか10年20年で取り替える必要のある素材は使うべきではない」ということだ。また、エネルギーは自給自足に近づけ、屋上に巨大なソーラー発電、太陽熱温水、そして木質ペレットによる集中暖房と給湯、それらのエコロジー設備による二酸化炭素の削減効果を、住民の誰もが意識できるよう、エントランスには大きなパネルでリアルタイムに削減量が表示される。しかし、なんと言っても驚くのはGSWという民間デベロッパーが開発したにもかかわらず、最先端のエコロジー設備が完備され、更に住宅価格さえも低く抑えられている結果、居住する第一の理由はエコロジーではなく「価格」であるということだ。ここに今後の日本が省エネ、二酸化炭素削減を成功できるかのヒントがある。エコロジーがエコノミーと融合することで、エコロジーが広く普及し、結果的に「持続可能」で「人間にとって住みよい社会」が実現することが、ここドイツで実証されている。その社会は決して「地球環境のために我慢」を強いるものではなく、ある一面では日本やアメリカの社会より豊かでゆとりにあふれていると言えるだろう。 |
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ベルリンの元東西国境に建つ「統一の協会」 |
| ドイツ北部の環境地域 キールからエッカーンフェルデ 世界遺産の古都リューベックから車で小1時間の場所にあるのが、わずか2万3000人の環境最先端の町「エッカーンフェルデ」だ。ドイツ北端に位置するこの町は、南のヨットの町キールと北のシュレスビッヒに挟まれて、南北に走る幹線と鉄道の通り道としてだけ知られる町であった。しかし80年代中ごろから、ただ通過するだけの「住む価値の無い町ではなく、住むに値する町を作ろう」と市民が中心になって環境に取り組み始めた。 そんな意識の高い市民のいる地域のせいか、この地域には徹底してエコロジーな住宅を追及する人々がいる。 |
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世界遺産の町リューベック |
実験棟の前で解説する教授とコンラディ博士の授業を受ける参加者 ゲオルグ・コンラディ氏はリューベック大学工学部教授で、「100年前まで、地域で使われていた建材を使って家を建てるプロジェクト」を立ち上げ、「自然から必要な分だけ使い、環境に影響を与えない」を合言葉に地球環境と地域の環境を考えた家造りをスタートした。 再生可能な地域で伐採した木だけを使い、集成した25cm厚の木のボードを壁構造と断熱として使用。内装はその木の上に温水パイプを通し上から粘土を塗って壁を作る。更に屋根ウラの断熱は、海草を乾燥させた繊維状のシートを貼り、屋根は葦で作る。この工法で建てられた水難救助隊青年寮は、まるで日本の田舎の家のような外観だったが、コンラディ博士はこれを現代の最先端の科学で検証し、防火性、居住性、LCA性などトータルな面から、現代の住宅よりはるかに合理的な住宅であることを立証して、レンガゴチックの世界遺産の街でこれからのエコロジー住宅を広めている。エコロジーは地産地消が基本であるが、偽装が横行する日本において、本当の安心を求めれば、暫らくは厳格なドイツ製品への信頼は続くだろう。 |
| ベルリン
‘08ドイツ・デンマークエコバウ建築ツアーのレポートも最後となった。今回のツアーの見所の一つはベルリンから1時間のデッサウにあるバウハウス、そしてもう一つは、かのブルーノタウトの80年前の集合住宅だ。クラシックモダンの聖地としてのバウハウスとブルーノタウトは、今回のエコロジー建築とは違うように思うが、ベルリンまで建築家が来て聖地を訪れない手はない。 今から約80年前にモダン工業デザインの学校として建てられたバウハウスは、多くの芸術家、建築家を産み出したが、’32年に閉鎖された。その後第2次世界大戦の空襲で損壊したが、’75年から復元され、現在は世界遺産として建築当時の美しい姿が復元されている。バウハウスは「機能性によりデザインする」をテーマに、できるだけ「簡素で使いやすく、全ての人々に合うデザイン」を追及した。無駄を一切省いた結果、自然光、照明、素材による陰影による変化にこだわり、直線だけで作られた建築でありながら、機能一点張りの建築にありがちな冷たさではなく、心地よさを感じた。ガイドの解説でわかったが、バウハウスのデザインには日本の住宅の影響が見られ、障子の格子の様な窓、ふすまの様なドア、漆のような漆黒の建具など、それらがモダンなデザインとして採り入れられていた。そして、やはり鉄、ガラス、外壁の白い漆喰などの素材感も落ち着きを感じさせる。本物の素材が作る普遍的なデザイン、そして百年近く経って尚新しい、これもエコロジー建築である。ワルター・グロピゥスが言ったと言う言葉が印象的だった。「外壁と言うのは漆喰の白がよい、白は光の変化や木々の緑を引き立たせる」やはりエコである ![]() |
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日本では終戦後戦前の街並みを捨て去り、プレハブのような住宅を大量に建てたが、戦後ドイツでは、空襲で破壊された多くの住宅や教会を、レンガ一つから拾い集め、元の建物を復元し、街並みを昔の通りに戻したことは良く知られている。 そんなドイツでバウハウスと同じ時代に、ブルーノタウトが設計した集合住宅がベルリン郊外にある。当時都市郊外で「住職一致」「自然の中での豊かさ」をテーマに低所得層向けに建てられた住宅だが、80年以上経った今新たな生命を吹き込むべく、ブレンネ設計事務所により当時と全く同じ漆喰の壁、鉱物を原料とした自然塗料などまで復元され、もう100年の価値を得た。近くの1970年代に建てられた集合住宅が人口減少でドンドン取り壊される横で、優れた設計の建築はその何倍もの寿命を持ち、価値を持ち続ける。自然素材、省エネ、ユニバーサルデザイン、エコロジー建築の要素は色々あるが、普遍的な価値を持ち、壊されずに使われる住宅こそエコロジー建築である。 ブレンネ設計事務所のブレンネ氏から「建物の耐久や居住性を考えれば自然素材を使うべきだ」の言葉を添えておく。 今回で第11回エコバウツアー報告は終わるが、第12回を’08年10月初から9日間オーストリア、ドイツ南部のエコロジー建築をホルガーケーニッヒ氏の解説で見学するツアーを開催する。地域工務店の皆さんと一緒に本物のエコロジー建築を見て、聞くことで本物の人と地球の健康を考えた家造りを、日本全国に広めていくのが当社の勤めだ。 |
| 07年エコバウ建築ツアーは終了ですが、次回’08年エコバウツアーは10月4日出発ウィーンからミュンヘンです。ウィーンのあのフンデルトワッサーのアパートも見学します。 | |
■ドイツ・デンマーク エコバウ建築ツアー2007、これからの建築がみえる旅



ドイツ・デンマーク エコバウ建築ツアー2007 ツアー概要
主催:第11回エコバウ建築ツアー実行委員会
同行メディア:株式会社 エクスナレッジ、新建新聞社、株式会社建築資料研究社
実行委員会事務局:株式会社 イケダコーポレーション
通訳:MS.GRIMM.ICHIKO
ガイド:MRS.KIYOKO.FREDRICH-MURAKAMI
※現地視察物件毎に設計した建築家や建設会社よりご説明します。
旅行手配:JTB大阪天王寺支店
運営:株式会社 イケダコーポレーション
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